プロジェクトに、お別れ

プロジェクトが一段落したところで、チームを去ることになりました。
このチームに来て15ヶ月、長いような短いような、不思議な感覚です。


このチームでは開発プロセスにXPを採用し、いろいろなことを行ってきました。1週間単位のイテレーション、朝会、バーンダウンチャート、ソフトウェアあんどん、ペアプログラミング、ペアボード、TDD、ふりかえり、みんな覚えています。


おっかなびっくり参加したプロジェクト参加初日に、チームの他のメンバーが錚々たる顔ぶれで緊張したときのことを覚えています。実はXPのコーチとして呼ばれてきたと知ったのは、すこし後のことでした。ペアプログラミングの初日にテストファーストを実際にやって見せたときの、ペアの驚いた顔も印象に残っています。
そういえばこっそりとはてなで書きはじめたのもプロジェクト参加の初日でした。すぐに見つかってしまいましたが (^^;


それから15ヶ月のあいだ、チームのメンバーは結構入れ替わりましたが、その度に新鮮な発見を覚えつつ開発を行ってきました。プロダクトも段々落ち着いてきて、今日を迎えました。
ここまで思い入れの強いプロジェクトは初めてだし、ここで会った人々とは一生つき合っていきたいと思っています。



XPE2ndのChapter20,"Applying XP"にはコーチに関する記述があります。その最後に次のような一節があります

Finally, and most importantly, a coach should encourage independence, not dependence.

そのとおりだと思います。そしてこのチームも、もう私が去っても大丈夫でしょう。


別れるのは残念だけれども、それでも各々が先に進まなければならない。
わたし自身もこれから背負っていかなければならないものがあるので、先に進むことにします。


一緒に開発してきた仲間たちには感謝してもしきれません。ありがとうございました。そしてまた会いましょう。