プログラミングと音楽の話

「やまざきのはてなダイアリ(id:yamaza:20040822#p1)」より
わたしは仕事場では音楽は聴きません。というか、ペアプロ中は音楽の聴きようがないんです。なので一人でプログラミングをしていて、かつ周囲がうるさいときにヘッドホンで音楽を聴きます。たとえば喫茶店や電車の中でコーディングをするときなどです。あまり邪魔にならない気がするのでSteve Reichなどのミニマル系をよく聴きます。
ですが、やはり一番集中するときは深夜ですね。無音が一番集中します。フロー状態に入っていると感じます。
#追記: ペアでヘッドホンを共有するという手があるかも、カップルみたいに...いや、無いな。

ペアプログラミングとフロー状態

フローつながりで...
以前どなたかから頂いた質問に、「ペアプロしているときにフロー状態に入ることはありますか」というものがあります。私に関しては、答えはノーです。デマルコがPeoplewareの中で言及しているようなフロー状態に入ることはありません。
ペアプロは最大出力/最大速度よりも平均出力/平均速度をもたらすものだと考えています。プログラマの最大出力を足した和に比べると生産力は低いと思いますが、情報共有コストや平均的な作業量を考えると軽くお釣りがくるでしょう。またペアプロのほうが目の前の問題に対して異なる視点を持つことができ、結果として「気づき」が多くなります。
また、ペアプロは精神が乗っているときよりも、精神が乗っていないときにこそ効果を発揮すると考えています。これは今のプロジェクトでも日々感じています。一人であれば気乗りしないような作業でも相互に分かちあうことで強力な前進力を生みます。トルクの強い前輪駆動の車で坂道を登っているような感覚、もしくはリヤカーを一人は引っ張り一人は押しながら坂道を登るメタファーでしょうか。