最近行ったTDDの講演や寄稿について

こんにちは、だんだんブログ勘を取り戻していきたい和田です。このエントリは TDD Advent Calendar 2013 の 11 日目のエントリです。このエントリでは、最近行ったテスト駆動開発関連の講演や寄稿に関して、この機会にまとめておきたいと思います。


DevLOVE 現場甲子園


まず 11/9 にDevLOVE現場甲子園2013にて「テストを書く文化を育てる戦略と戦術」というタイトルで短い講演をさせて頂きました。DevLOVE 甲子園は楽天第2タワー大広間の四隅で最大四つの講演が同時に行われるという意欲的なイベントで、話す方も気合い(と声量)が必要な場でした。


この講演では、開発者が自動テストを書く文化が無かった組織に自動テストの文化を育てる際の姿勢、心がけについて短い時間でまとめました。そのときの講演資料がこちらです(ライセンスは CC BY です)。



ちなみにこの講演は Emacs の org-mode から HTML を生成して行いました。そして PDF 化は、各ページに URL を振って PhantomJS で rasterize/画像化し、さらに各々を pdf 変換して一つに結合する、という面倒な手順を自動化して作成しました。
最近プレゼンツールを改造してせっかくヒラギノフォントを使えるようにしたにも関わらず、 PhantomJS で画像化する際にヒラギノが使えなかったため、 slideshare へ上げた資料は残念な感じのフォントになってしまいました。無念です。


Agile Samurai Base Camp


12/8 には Agile Samurai Base Camp が行われ、私は TDD の部の基調講演、及びその後のアンカンファレンス(お悩み相談)の場を受け持ちました。


こちらもマイク無しの講演だったのでちょっとした試練でしたが、私の講演が初めての方も多く、話していて手応えを得られた講演でした。講演資料は TDD Boot Camp の基調講演資料を少しだけアレンジしたものを使いました。こちらもライセンスは CC BY にしてあります。



この講演に関しては、昨日の TDD Advent Calendar で @Lewuathe さんが英語でエントリを書いてくださったので、そちらもぜひご覧頂ければと思います。自分の講演内容が英語で記されているのを読むのは、何というか感慨深い体験でした。


あと、講演者/スタッフ打ち上げにて irohiroki さんとコーディングにおける「深いレベルの『創造』」について話したことも印象に残っています。


CodeIQ の解説記事


講演だけでなく、文章も書きました。


これであなたもテスト駆動開発マスター!?和田卓人さんがテスト駆動開発問題を解答コード使いながら解説します〜現在時刻が関わるテストから、テスト容易性設計を学ぶ #tdd|CodeIQ MAGAZINE」です。まだご覧頂いていない方は、ぜひご一読頂ければ幸いです。


タイトルは何というか派手な感じですが、中身はかなり硬派に書いたつもりです。しかも、解説記事としては非常に長い文章になってしまいました。ユニットテストのテスト容易性設計に関して、書籍『xUnit Test Patterns』の語彙を使いながら説明しようという意図を持って解説記事を書いていたところ、二万字を越えてしまったという次第です。今にして思えば、日記力が落ちたので力加減が分からなくなってしまったのだと思います。


xUnit Test Patterns: Refactoring Test Code (Addison-Wesley Signature Series (Fowler))

xUnit Test Patterns: Refactoring Test Code (Addison-Wesley Signature Series (Fowler))


なるべく各アプローチ中立にメリット/デメリットを述べつつ、xUnit Test Patterns のエッセンスをまぶそうと記事の構成に心を砕いたのが功を奏したのか、おかげさまで沢山の反応をいただきました。これは非常に励みになりました。誠にありがとうございます。


このような感じで来年もテスト駆動開発についてアウトプットしていきたいと思いますので、今後とも何卒よろしくお願いします。