苦戦は見積もりに反映されてゆく

プログラミング系のタスクと異なり、インフラ系のタスクはどこでどのくらい苦戦するのかは事前にはほとんど分かりません。特に比較的マイナーなソフトウェア群を組み合わせる場合にはこの傾向が顕著だと感じます。ですから下手にはまってしまうとイテレーションの期間中ずっとインフラに手こずる事になってしまいます。
ただこのような「ハマリ度」は確実に見積りの係数に反映されます。つまり次のイテレーションで選択できるストーリーポイントがだんだん減っていきます。すると結果としてオーバーコミットしてしまうリスクも減っていきます。
イテレーションの最初に見積ったストーリーは、イテレーションが終わるときには終了するか、分割されるか、または落とされるかしています。短いイテレーション期間を選択し、見積りを行ってから結果が出るまでの期間を短くすることによって、事実の積み重ねそのものが見積りの精度を上げていきます。
以上のような形で実際に見積りの補正はだんだん効いてくるのですが、インフラ系のストーリーばかりのイテレーションによってチームの速度が落ちていくのは、いささか残念だという気持ちもあります。