私たちのチームはXPで開発を行っていますが、新メンバーに読んでもらうためのドキュメントがあります。もちろん包括的なドキュメントではないし、求められる量にはおそらく届いていないのでしょうが。とにかくドキュメントが無い、ということはありません。
なぜかというと、既に顧客に対して複数回リリースを行っているからです。リリースの際には多かれ少なかれドキュメントを書きますし、私たちのプロジェクトの成果を既に使用しているチーム(顧客の顧客)が存在するので、そのチームに向けたドキュメントは(これまたきっと少ないでしょうが)書いています。よって実は全体の視点から見たドキュメント(アーキテクチャ等)やユーザ視点のドキュメントが存在します。
このことは短期リリースの嬉しい副作用だと考えています。短期リリースのペースは結構つらかったですが、少し報われました。もちろんそのドキュメントだけ読んで新メンバーが理解できるかというとそんなことは無いでしょうが、そこはペアプロで補完していきます。ですから現在のペアプロの様子は、ソースを追いながら説明を行う割合がいつもより格段に多くなっています。
もうすこし考えてみると、XP懐疑編(ASIN:4894717565)に書かれているようにXPは実質的に保守フェイズであり、私たちも既に保守フェイズに入っているのだということを認識しました。
