第3イテレーション、バーンダウン!

イテレーションの長さを1週間に短縮した結果、今日がもうイテレーションの終了日でした。過去のイテレーションは甲斐性の無いバーンダウンチャートを晒していた私たちのチームですが、このイテレーションはきれいにバーンダウンしました。計画より若干早く終わり、タスクをいくつか「おかわり」するところまで行きました。

短期イテレーション/短期リリースの威力

このイテレーションがうまくいった原因を分析すると、

  • プロジェクトを始めてもうすぐ2ヶ月になるためにチームがプロセスに慣れてきた
  • ストーリーポイント見積りの係数が安定してきた
  • 1週間のイテレーションの威力
  • 助っ人を呼ぶことによって地雷系タスクのリスクを早期に摘んだ

などが挙がります(まだチームで回顧を行う前なので、私個人の意見です)。
特にイテレーションを1週間に変更した効果が非常に高いと考えています。XP祭り2004にて咳さんが、「1週間のイテレーションなのでコントロールが効く」ということを仰っていましたが、これは本当ですね。
イテレーションの長さが短くなった結果として、見積りの精度がぐっと上がりました。これは一度に見積もる量が半減し、かつ先2週間の作業を見積もることよりも予測が容易になったからです。またお客様とプライオリティの確認や受け入れ仕様のやりとり等を行う機会が増え、結果お客様の望む機能を提供する確率が増したと考えています。今、短期リリースの威力をひしひしと感じています。

Refactoring to Patterns(ASIN:0321213351)

Refactoring to Patterns (Addison-Wesley Signature Series (Fowler))
(http://www.kakutani.com/20040824.html)より
今日この本をチラッと読ませてもらいました。イイです。凄くイイです。思わず「激しく反応」してしまいました。パターンはトップダウンで設計フェイズから適用するやり方が一般的だとは思いますが、既存の設計/コードからパターンを導出する向き(direction)も存在します。アジャイルプロセスを上手く回すためにはこのようなボトムアップのパターン導出が必要だと思います。私は「次の小さな一手をどのように考え出し、選択し、決定するか」が進化的設計の鍵だと考えていますが、この本はその鍵を見つけ出すための切り札になりそうな気がします。